さて、イルミネーションの時期もいよいよ佳境にさしかかっており、INAZMAでも連日現場や作り込みに追われている状況です。
そんな中、昨年の演出プログラミングで関わらせて頂いた中部地方の某百貨店のクリスマス装飾のお話を今年も頂き、いそいそと事前準備に取り組んでいます。
昨今の音楽とイルミネーションを同期させる演出は、以前のようにシーケンサーを軸とした調光盤の製作とは全く異なり、DMXコントローラーのアプリケーションが飛躍的に進化を遂げたことにより、ほぼPC1台でコンテンツ製作が完結するコンパクトな仕様が主流です。
今回もnicolaudieのスタンドアローン型のDMXコントローラーとRolandのAR-200を使ったシステムです。
しかし、最近よく問題になってくるのが、DMXのchが足りなくなるという事態です。
DMXは規格上512chの信号となるわけなのですが、RGBの灯具の場合1台で3ch使用するため、実質DMX 1Universeで170台の灯体しか制御出来ません。
アッパーライト型の灯体等であれば170台も使用することはまず無いのですが、今のトレンドは小さなLEDモジュール等による映像演出となるため、170台の灯体=170pixelしか制御出来ないのです。
その場合、DMXを複数のユニバース出せるコントローラーが必要になってくるのですがなかなか高価な上、例えば8ユニバース出したとしても170×8=1,360pixelまでしか制御出来ません。
そうした問題を解決する一つの方法として、DMXではない独自のプロトコルを使用して制御するシステムで映像演出のコンテンツを制作し、メインのDMXシステム上で映像コンテンツに対してトリガーを出すという方法です。
この方法だとシビアに音楽に合わせた映像は難しいですが、わりと安価にシステムを構築することが出来ます。
と、言うことで現在Adobe Flashにてその映像コンテンツを制作しております。
まずは、パーツごとにマッピング領域を決めるところからスタートです。
まだまだ先は長いです。。