昨年に引き続き、「高知家・まるごと東部博」というイベントの中で、北川村のモネの庭マルモッタンという施設の紅葉ライトアップをデザインさせて頂きました。
通常の紅葉ライトアップとは異なり、103台の照明器具に対して全てカラーフィルターもしくは拡散フィルターを使用しており、1台も生の光を使っておりません。
例えばもみじには赤味の強いオレンジ系のフィルターを使用したり、メタセコイアには黄色系のフィルター、水辺の植物に対してはブルーのフィルターをといった具合です。
他に、RGBW 4in1の演出照明を今年追加しているのですが、こちらにはオプティカルソリューションのLSD拡散レンズフィルターを使用することで、挟角のパーライトの配光をある程度フラットに広がる配光へと変えております。
「光」そのものを大切に考えてデザインする諸先輩方からすれば、邪道、色モノ扱いされるとは思いますが、こういった奇をてらったライトアップがあってもいいのでは無いかと思います。
特にRGBWを使用したエリアは、メタセコイアが真っ赤に燃えるようなシーンがあったり、薄いパープルのグラデーションで退廃的な印象のシーンがあったりと、普通では見られないような情景となっています。